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 「アイヌ民族」の文化や人権学習を実践したいけれど「勉強不足で教えられない、語れない」。どうしたら子どもたちが興味・関心をもってくれるか悩んでいる。そんな方はまずは、絵本を読むことからはじめてみませんか?このコーナーでは、北教組アイヌ民族に関する人権教育推進委員から、おすすめの絵本・コミックを紹介します。アイヌ文化への入り口として、絵本やコミックを活用してみましょう。

絵本を読み聞かせしたり、マンガが大好きな子どもに作品を紹介したりしてご自身も楽しみながら、子どもたちにアイヌ文化への扉を開いてあげてください。

かやのしげる
いしくらきんじ
小峰書店
2001年

 わたしはシコツ湖のちかくにすんでいたアイヌでした。ある夜のこと、シャケをめぐって、アイヌにチャランケ(談判)するキツネを目にしました。

かやのしげる
いしくらきんじ
小峰書店
2002年

 わたしは、ユペッ川の高い山を守る熊神です。ある日、心の美しいアイヌにうたれ、その家にまつられました。そこにはおどりのじょうずな小さな男がいました。

かやのしげる
いしくらきんじ
小峰書店
2000年

 ユカラをかたることで病気をまきちらす神、パヨカカムイから村を救った狩りがへたで、貧しいアイヌの男の話。

萱野茂
斎藤博之
小峰書店
1998年

 雪深い山おくにとじこめられた若い母と赤んぼう。二人を夜ごとに襲う大グマ。アイヌ語で語られたウゥェペケレ(昔話)。

萱野茂
斎藤博之
小峰書店
1998年

 オキクルミというのは、アイヌの人びとに、生活の仕方すべてを教えてくれた神です。アイヌ語で語られたウパシクマ(故事来歴)。

萱野茂
斎藤博之
小峰書店
1998年

 ピカタカムイは、神の国の風の女神。思いのままに空を飛び、風をおこします。ある日、いたずら心で、アイヌの村に風をおこすと……。

あべ弘士
ブロンズ新社
2018年

 かあさんのおっぱいをいっしょに飲んで、本当の兄弟のように育てられた少年とクマのキムルン。いっしょに野の花で遊び、虫や魚をおいかけた。

 キムルンが大きくなった頃、アイヌの人々にとっての最高神であるクマを天に帰す儀式、イオマンテがやってきて......。山の神クマとアイヌの少年をめぐる壮大ないのちの物語。

萱野茂
どいかや
あすなろ書房
2016年

 絵本作家どいかやがライフワークとしてとりくむ、先住民の昔話絵本。位の高い熊の神が、踊りの上手な若者に惹かれ、度々地上に降りてくる。はたして、その若者の正体は?

木村二三夫
本多淳
リーブル出版
2018年
藤村久和
手島圭三郎
絵本塾出版
2010年

 いつも村の平和を高い木のうえから見守っているシマフクロウの神を、若いシャチの群れが悪口を言い愚弄してしまう。怒りがおさまらないシマフクロウの神は、はげしい嵐を吹き散らし罰を与えると・・・。

北原モコットゥナシ
小笠原小夜
北海道新聞社
2021年

 北海道を中心とした地域の先住民族アイヌの暮らしを伝え、語り継がれた 昔話の数々27編を収録。

 神々や伝説の英雄、魔物などの物語を通じ、子供も大人も楽しくアイヌ民族について学べます。本文は総ルビ。アイヌ語起源の難読地名クイズも掲載。道新こども新聞週刊まなぶんの人気連載を単行本化したシリーズ第一弾。

萱野茂
山と渓谷社
2020年

 著者は、幼い頃から毎日、祖母のてかってさんにウウェペケレを聞いて育った。
 本書は、祖母や村のフチ(おばあさん)から聞き集めたアイヌと神々の38の物語が、

読みやすく情感豊かな文章で綴られる。著者による冒頭解説「アイヌと神々の世界」では、著者の子どもの頃の記憶から当時のアイヌの生活をうかがい知ることができ、ウウェペケレやカムイユカラといったアイヌの口承文芸についてもわかりやすく解説されている。

萱野茂
山と渓谷社
2020年

 著者が祖母や村のフチ(おばあさん)から聞き集めたカムイユカラと子守歌を、日本語訳とアイヌ語を併記して丁寧に紹介する。日本語訳からはカムイの目を通したアイヌの世界観が広がり、歌うようなアイヌ

語と照らし合わせて読むことでより味わい深い。随所に著者による訳注が入り、『アイヌと神々の物語』と同様に13の謡すべてにわかりやすい解説が添えられる。
 序文として『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修を務める研究者・中川裕氏による「アイヌに歌い継がれてきた楽しい物語」を収録。

四宅ヤエ
藤村久和、若月亨
藤田印刷エクセレントブックス
2018年

 四宅ヤエ媼伝承『アイヌの神々の物語』は、1993年2月から1998年8月までの間に小学館の季刊雑誌『創造の世界』に15回に渡って連載された。

 訳と解説・註・解題は藤村久和・若月亨氏による。四宅ヤエ媼からの採録は一部を除き1971年~1972年に主に藤村久和先生によって行われている。本書は上記を集成したものである。(「まえがき」より抜粋)

萱野茂
飯島俊一
福音館書店
1989年

 ずっと昔から北海道で暮らしていたアイヌ。自分たちの言葉で話し、自分たちの神さまを信じてきたアイヌの人たちの歴史や生活を、2編の楽しい昔話とともにおとどけします。

石坂啓
本多勝一
萱野茂
岩波現代文庫
2021年

 今からおよそ600年前、和人が本格的に侵入する前の豊かな自然の中で、アイヌの

人々はどんな暮らしを営んでいたのか。「いつも食べる物がある」という意味の名をもつアイヌの女性ハルコロの生涯を軸に、日々の手仕事や狩猟の様子、祭り、誕生と死にまつわる文化など、アイヌの世界を生き生きと描く物語。

成田英敏
双葉社
2019年

 今、あらためてアイヌ民族を知るということ。かつての伝統的なアイヌ社会の日常とは。そして現代のアイヌ民族の状況とは……。

 不思議な響きをもつアイヌ語とその文化――狩猟採集、口承文芸、婚姻習慣、宗教儀礼、死生観…… 作者は漫画家にしてアイヌ語講師、講座では伝えきれないあれこれを漫画で鮮やかに感動的に表現します。

樹るう
竹書房バンブーコミックス
2017年

 『ポヨポヨ観察日記』の樹るうが2010年から描き続けていた物語――ついに刊行!!北の大地の神話が、静かに動き出す。

樹るう
竹書房
2013年

 今は昔、神話の時代に、1人の英雄がおりました。しかし、ある日、悪い神様(?)に、世にもかわいい姿にされてしまったのです!ポイニャウンペ(通称ポイニャン)は、元の姿に戻るため、今日も広い大地を駆け巡ります!!

手塚治虫
KADOKAWA
2019年

 『シュマリ』は、明治初期の北海道を舞台にした大河ドラマです。
 主人公は、野生的でありながら剣の腕も立つ男・シュマリ。

 彼はもともと内地人ですが、先住民のアイヌ人に敬意を持ち、親しく交流していました。ちなみに「シュマリ」とは、「キツネ」を意味するアイヌ語です。彼が北海道へ渡ってきた目的は、逃げた妻・妙(たえ)と、相手の男を探し出すこと。
 しかし、その目的は、あっさりと物語の序盤で達成されます。そして、妙の心がすでに自分から離れてしまっていることを確信したシュマリは、彼女への想いをくすぶらせつつ、未開の地でさすらうように生きていくことになります。つまり、ここまではシュマリという一人の男の紹介エピソードであって、この後にシュマリが辿る波乱万丈の人生が、この物語のメインなのです…。

野田サトル
集英社
2015年

 明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道周辺を舞台とした、莫大な埋蔵金をめぐる生存競争サバイバル。

 舞台は気高き北の大地・北海道。時は激動の明治時代後期。
 日露戦争という死戦を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元はある目的のために大金を欲していた。一攫千金をめざしゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった。
 雄大で圧倒的な大自然、VS凶悪な死刑囚。そして純真無垢なアイヌの少女・アシㇼパとの出逢い。莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開ける。

知里幸恵
横山孝雄
知里森舎
2003年
知里幸恵
横山孝雄
知里森舎
2003年
知里幸恵
横山孝雄
知里森舎
2005年
知里幸恵
岩波書店
1978年

 「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」―詩才を惜しまれながらわずか19歳で世を去った知里幸恵。このアイヌの一少女が、アイヌ民族のあいだで口伝えに謡い継がれてきたユカラの中から神謡

13篇を選び、ローマ字で音を起し、それに平易で洗練された日本語訳を付して編んだのが本書である。

ひきの真二、三条和都
知里幸恵銀のしずく記念館
小学館
2017年

 アイヌは北海道をはじめ、樺太や北方四島に住んでいた日本の先住民族である。

 豊かな自然に育まれた狩猟採集の民であり、歌や踊りに秀でた、独特の文化を持つ民族であった。だが、明治期に入って日本政府が北海道を開拓し始めると、様相が変わってくる。アイヌは住んでいた土地を追い払われ、いわゆる「同化政策」によって日本人化させられるに至ったのだ。アイヌは言葉を持ってはいたが、文字は持たなかった。日本語教育によって、徐々にアイヌ語を話せない人々も出てきた。アイヌ語という民族の精神的な拠り所すら失われつつあったのだ。そんな中、アイヌの少女・知里幸恵とアイヌ語研究者・金田一京助の運命的な出会いが訪れる。生来聡明であり、偉大な語り部を祖母に持つ幸恵は、アイヌ語と日本語を巧みに操れる唯一無二の存在だった。そして幸恵は金田一とともに、一生をかけた大事業に取りかかる。『アイヌ神謡集』である。

横山孝雄
汐文社
2008年

 悠久の大地・北海道を舞台にその先住民族であるアイヌの人々の波乱に満ちた近代史を見事に活写したはじめてのコミック。

中川裕
PHP研究所
2018年

 大自然とともに生きるアイヌ民族の暮らし、食事、住居、狩り、言葉、楽器、そして歴史を、写真とイラストでわかりやすく紹介します。

北原モコットゥナシ、蓑島栄紀
岩崎書店
2018年

 先住民族アイヌのことを正しく知ろう!

 先住民族アイヌの文化を正しく知るため、衣・食・住や歴史をイラストや写真でやさしく解説します。
 ページ内に印刷されているQRコードで、楽器やアイヌ語の音声を聴くこともできます。